Mythology
いまから2000年以上前のこと。
この国には、
空の神様ブランと、海の女神様アンセ
がいました。二人は4人の子供を授かり、それぞれに
✥戦いの神フォルス
✥知恵の神アプラ
✥豊穣の女神リシュ
✥平和の女神カルム
という名前をつけました。4の神様は、ここにある小さな4つの島をそれぞれ治めるように言われます。
そのため、平和の女神カルムは3人の子供を作り
✥音楽の女神マシク
✥自由の女神エルテラ
✥光の神ポース
彼らにそう名付け、役割を与えました。
これで、この島はもっとすばらしいものになる。そう考えたのです。
しかしあるとき、このカルム島に外の世界から、人間の姿をした悪魔"フマン"がやってきました。
傲慢な悪魔は、自分の言うことを聞かなかったマシクと、生まれたばかりのエルテラの娘を封印し、ポースの身体を切り裂いて、その一部から闇の神スコトスを作ってしまったのです。
他の神々が気づいた頃にはもう、島はめちゃくちゃでした。それはカルムですら気が付かないうちに、あっという間に起きてしまった出来事でしたから。
広場から音楽は消え、人々は得体の知れないなにかに束縛され、そして、島の中央に広がっていた森は、闇の神スコトスによって支配されているという状況です。
怒りに燃えたフォルスたちは、悪魔フマンを封印し、二度と悪さができないようにしました。
しかし、マシクと、エルテラの娘:エレスセリアは帰ってきませんでした。森はスコトスに支配され、ポースは自らの分身と戦い続けることになってしまったのです。
平和の女神カルムは悲しみに暮れ、我々の知ることのできないどこか遠いところに一人、閉じこもってしまいました。
戦争が始まったのは、その頃からだったかもしれません。以来4つの島は、なにかと対立することとなり、外国から狙われることも増えてしまいました。今日の、4つの素敵な島国が出来上がるまでは、長い長い戦争の歴史があったのです。
しかし、あるときからこの島は、元の姿を取り戻しはじめました。広場は音楽隊と、自由を手にした動物たちで賑わい、その様子を照らす優しい光がありました。
ただ、それがどうしてなのかは、島でいちばんえらいおじいさんにも分かりませんでした。なぜなら島の多くの人々は、まだ、なにも知らないのですから。