あいにこたえて
彼らが暮らしているのは、
カルム島南部にあるおおきなおうち。
それは"あい"をわすれた少女と
家なき子たちのおはなし。
Namiya’s Family
モモ
女 17歳 141cm
あたし/あんた
誕生日は9/20 (ローズマリー：静かな力強さ)
このお話の主人公。ナースの女の子。
性格はいわゆるツンデレさん。びっくりするほどひねくれてて弱さも見せたがらない、とても真面目な女の子。
昔、家族との不仲から家を飛び出して、すこしだけ異世界を旅してきた。いまは、魔法のある国で傷ついた兵士たちや、老いた王様を助けるお仕事をしている。
海の匂いや波の音、深い青色に言いようのない懐かしさを覚えるそう。
恋人がいる。その相手とは男装の麗人で、普段は魔法のある国で騎士をやっておられるお方。まるで少女漫画のような恋。
マナ
女 15歳 125cm
私/きみ
誕生日は5/23 (草：追憶)
小説家を名乗る奇妙な猫の少女。
前向きで軽快な性格。子供が好き。
生まれた時から、謎の記憶に苛まれていた孤児。自立して間もなく、その記憶を本にして出版しようとしたところ、どういうわけか発禁ものだったらしく、住んでいたアパートから追い出されてしまった。今はそば屋でバイトしている。
素敵な友達がいる。「お兄さん」と呼び慕い、無表情で一緒に踊る仲。恋人ではなさそうだが、二人はいつも楽しそうだ。
モフ
女 20歳 158cm
わたし/あなた
誕生日は7/11 (フクシア：暖かい心、愛を信じる)
西のリシュ島生まれで、お金持ちの家の召使い。
幼い頃から主人や家族に愛されて育ったためか、誰に対しても無償の愛を贈り続ける。綺麗好きで料理上手な、みんなのお母さん的存在。
ところがある日、愛する主人とその家族をいちどに亡くしてしまった。今は、この家にやってくる子供たちのお世話係。
一家を殺した人物を知っているが、恨んではいないとのこと。
ナナとララ
女 8歳 119cm
わたくし/あなた
誕生日は2/25 (ラナンキュラス)
ナナ：華やかな魅力 ララ：飾らない美しさ
ロマンチストでお洒落が大好きな姉のナナと、
お花や自然を愛する妹のララ。
ピンク・上向きまつげがナナで、
みずいろ・下向きまつげがララ。
西のリシュ島生まれのお嬢様。兄が一人、姉が二人いる。兄と両親には溺愛されていたが、姉達には邪魔だと思われていた。
ある日、姉達に脅された召使いにより双子はカルムの森に捨てられてしまう。幸い命に別条はなかったが、二人は本当の名前を忘れてしまった。
クロ・ガル・テン・コン・ハナ
3歳 体の大きさは テン>クロ>ガル>コン>ハナ
誕生日は3/18 (カスミソウ…それぞれに花言葉)
長男 人見知りで怖がりなクロ：切なる願い
長女 健気でしっかり者のガル：永遠の愛
次男 マイペースで明るいテン：清らかな心
三男 泣き虫でお人好しなコン：夢見心地
次女 わがままで生意気なハナ：愛らしい
性格も見た目もばらばらだけど、
みんなよい子のいつつご こねこちゃん。
生まれて間もなく母親を殺され、路地裏に捨てられてしまった。名前はそれぞれの脚にはめられていた輪っかに書いてあったが、ところどころかすれて読めなかったので、読めるところだけを拾ってモモとマナが新たにつけたようだ。
1 2 3 4 5
チョコ
男 13歳 125cm
ぼく/きみ
誕生日は7/30 (ニチニチソウ：生涯の友情)
のんびり屋で素朴な犬の少年。親友のロンと一緒に郵便屋さんの仕事をしている。とことん平和主義で、騙されやすく、そしてとてもバカ。
左の頬に消えない傷跡がある。
実は戦時中のカルムからタイムスリップしてきたみなしご。本来この時代に生きているはずの存在ではないため、長くは生きられない。
ロン
男 15歳 159cm
僕/君
誕生日は4/27 (カモミール：苦難に耐えて)
臆病だけどこころのやさしいぽっちゃりわんわん。世間知らずで騙されやすい。親友のチョコと一緒に郵便屋さんの仕事をしており、二人でよくバカをやっている。
母親から、「離婚した旦那に似ていて腹が立つ」との理由で虐待されていた。ある日橋の下に捨てられ死にかけていたところ、偶然そこを通りかかったチョコに助けられる。
かわいらしい恋人がいる。それは彼と同じくらい、もしくはそれ以上につらい思いをした女の子で、ロンは彼女を世界一幸せな女の子にしたいみたい。
メシ
男 17歳 161cm
僕/あなた
誕生日は10/4 (パセリ：死の前兆)
なんの記憶もない犬の少年。
目には光が宿っておらず、がりがりな身体は死期が近いことを思わせる。百合子に気に入られている。
本当の彼は、遠い国で大切に育てられてきたパピヨンの少年。ある日、召使いにより殺されかけ、ショックで記憶がなくなってしまった。本名はマーシャ。彼の首に下げられていたペンダントにそう書いてあったものの、癖がありすぎた字体のせいで役所の者に「メシ」と読まれてしまう。
メアリー
女 ？？歳 165cm
ワターシ/アナータ
誕生日は4/7 (ディモルフォセカ：明快)
エセ外国語を喋る自称ダンサー。そこぬけに明るくてやかましい。本職はウェイター。よく客にメロンソーダをかけている。
もともと戦災孤児だった。戦後のカルムで とある未亡人に拾われてから、ずっと彼女と二人暮らしをしている。
また、職場は近くの喫茶店「milktea」で、過去にモモ、マナ、モフの三人とは仕事仲間だったことがある。(彼女たちがバイトとして働いていたため)そのため正式な家族ではないが、ときどき菜宮家に遊びに来る。
百合子
女 享年10歳 60cm ※現在人形に憑依しているため
ワタシ/おまえ
誕生日は11/15 (彼岸花：悲しい思い出)
全ての元凶。ジャポネ生まれのお嬢様で、姉がいる。姉妹は一羽の従者と共に、人攫いによってカルムに連れて来られ、売られて乱暴されて殺された。
二人の死体はカルム南部の空き地に捨てられ、その後しばらくしてから、死体のある場所に家が建つことになった。彼女たちは激しく怒り、建設に関わった作業員と、その家に入居した一家を皆殺しにしてしまった。
昔、片思いしていた者に似ているという理由からメシを気に入っている。彼以外とは殆ど話をしない。